人類の歴史の中で、白人による有色人種への差別や見下しの意識は、特定の時代や地域で明確に形成されました。これは単に個人的偏見だけでなく、社会的、経済的、政治的背景と結びついた現象として理解されます。
植民地主義と奴隷制度の始まり
16世紀から19世紀にかけてのヨーロッパの大航海時代、特にポルトガル、スペイン、イギリス、フランスなどの国々は、アフリカやアジア、アメリカ大陸に植民地を拡大しました。この過程で、現地住民やアフリカ人を労働力として奴隷化する必要性から、人種差別的な考え方が制度化されていきました。
例えば、アフリカからアメリカ大陸への奴隷貿易(大西洋奴隷貿易)が活発になった17世紀以降、白人の支配者階級は、自身の優位性を正当化するために人種的ヒエラルキーを理論化しました。
科学的人種主義の台頭
18世紀から19世紀にかけて、人種を分類する科学的試みが行われ、ヨーロッパ中心主義的な「優劣説」が広まりました。フランシス・ゴルトンやサミュエル・ジョージ・モートンなどの学者による人種測定や統計は、白人優位の考えを学問的に裏付ける道具として使われました。
この時期に、白人による有色人種差別が社会制度や法律にも反映され、植民地支配や奴隷制度の正当化に用いられました。
近代以降の制度化された差別
19世紀から20世紀にかけて、アメリカではジム・クロウ法による黒人差別が、南アフリカではアパルトヘイト制度が施行されました。これらは、白人の優位性を法律や政策として固定化した例です。
まとめ
白人が有色人種を差別したり見下し始めた背景は、16世紀以降の植民地主義と奴隷制度に端を発し、18世紀以降の科学的人種主義と結びつきながら社会制度として定着していきました。歴史的には、個人の偏見というよりも、経済的・政治的な支配構造と密接に関連しています。


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