昭和時代、特に昭和30年代から40年代にかけて、待ち合わせのすれ違いというのは日常的な出来事でした。携帯電話やスマートフォンが普及する前の時代、連絡手段といえば公衆電話や家の電話が主流で、待ち合わせの約束も一筋縄ではいかないことが多かったのです。この記事では、昭和時代に特有の「待ち合わせのすれ違いあるある」を紹介し、その背景にある時代の特徴を掘り下げていきます。
1. 電話が繋がらない!公衆電話の難しさ
昭和時代は携帯電話がなく、公衆電話が主な連絡手段でした。待ち合わせをしていても、相手が電話をかけようとしても、すでに他の人が使用中だったり、番号を間違えてかけてしまうなどのトラブルが頻発。電話が繋がらないと、待ち合わせ場所で数十分、時にはそれ以上待つ羽目になることが多かったのです。
2. 目印で待ち合わせるも、相手の服装が違う!
昭和時代の待ち合わせでは、目印にしていたのは服装や目立つ場所でした。しかし、待ち合わせ場所に着いたら「相手が全然違う服装をしている」なんてこともありました。時には、相手が他の人と間違えて来てしまったり、服装が想像と全く異なっていて、すれ違ってしまうことも。服の色や特徴的な持ち物で目印をつけても、やはり「すれ違い」が起こることが多かったのです。
3. 帰り道に偶然会うが、言い出せない…
昭和時代の待ち合わせでは、すれ違った後に偶然相手と再び会うこともありました。しかし、再会した時に、あまりにも恥ずかしくて「すれ違ってしまった」ということを言い出せず、沈黙が続くことが多かったのです。今でこそ、SNSで簡単に再連絡ができますが、当時は会っても言い出しづらく、結局、またすれ違ってしまったということも珍しくありませんでした。
4. 天候や交通事情の影響で大幅に遅れる
昭和時代は、今と違って交通機関や天候に大きな影響を受けていました。電車が遅れる、バスが定刻通り来ない、または急な雨に降られることも日常的な問題でした。そのため、事前に時間を決めても、遅刻してしまったり、待ち合わせに間に合わないことが多かったのです。さらに、雨の日には傘を持っていないこともあり、「誰かが傘を差しているだろう」と思って待つのが常でした。
まとめ
昭和時代の待ち合わせのすれ違いあるあるは、今とは違って、通信手段の不便さや交通機関の遅れ、そして予期しないトラブルなどが多く、その時代を象徴するエピソードでした。しかし、それでも相手に会うために、いろんな工夫や努力をしたり、偶然の再会に笑顔があったりと、どこか懐かしく、愛おしい出来事でもあります。時代が進んで便利になった今でも、そんな「すれ違い」の思い出は多くの人に残っているのではないでしょうか。


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