第二次世界大戦で戦争に参加しなかった国々とその背景

第二次世界大戦（1939年～1945年）は、世界中の多くの国々が巻き込まれた大規模な戦争でしたが、全ての国が戦闘に参加したわけではありません。中立を保った国々も存在し、その背景や理由は様々です。

スイス：永世中立国としての立場

スイスは、1815年のウィーン会議で永世中立国として認められたことから、第二次世界大戦中も中立を維持しました。戦争の影響を受けつつも、軍事的な衝突には巻き込まれませんでした。

アイスランドは、当初中立を宣言していましたが、1940年にイギリス軍によって占領され、その後アメリカ軍の管理下に置かれました。実質的には連合国側の支援を受けていたものの、戦闘には参加しませんでした。

スペインは1936年から1939年まで内戦を経験し、フランコ政権が成立しました。ポルトガルも同様に独裁政権下にあり、戦争には直接参加しませんでしたが、枢軸国と一定の関係を持っていました。

スウェーデンは中立を宣言していましたが、戦争の進行に伴い、鉄鉱石の供給などでドイツと協力関係を築きました。戦争には参加しなかったものの、経済的な側面では関与していました。

第二次世界大戦中に戦争に参加しなかった国々は、中立の維持や内政の安定を優先し、戦闘への関与を避けました。しかし、戦争の影響は各国に及び、政治的・経済的な側面での関与は避けられませんでした。これらの国々の立場や背景を理解することは、戦争の全体像を把握する上で重要です。